平成19年度公開授業及び研究協議参加報告
当日は教室が狭く感じるほど中高の先生方が参加され、佐倉東中学校の渡邉先生の授業から公開が始まりました。
「心をかたちに」(テラコッタ粘土による心象表現)
導入ではロダン、ムア、ブランクーシなどの作品を生徒達に見せ、彫刻に興味を持たせていました。前時でも作品鑑賞をしていたようで、生徒達は作品への印象を更に深めていたようでした。また、佐倉市立美術館に生徒達が赴いた時のことや、制作途中の生徒作品などを提示し、指導者が鑑賞教育を充実させ制作に結びつけようとしている姿勢が感じられました。
作品制作にはいると、指導者が生徒一人ひとりと丁寧に対話しながら全員の作品を見て回り、それがとても印象的でした。学校生活において「美術の時間には必ず先生と話ができる。」そう思えることが気持ちのよりどころになる生徒もいるのではないでしょうか。生徒達も指導者のアドバイスや励ましを受けとても集中して制作していました。
授業のまとめでは数名の生徒の作品を本人が説明をしながら鑑賞し、次の授業へとつなげていました。教室環境も準備や後片づけがしやすいように整えられており参考になりました。
会場を移動し、佐倉高校では湯浅先生(美術)、宮崎先生(工芸)の授業を見せていただきました。
美術:「世界の名画鑑賞、模写の方法」
生徒達はゴッホやマネなどの作品を選び、透明アクリル板で専用のスケールを作り、それを選んだ作品に当ててボードに拡大し、着彩を施すという手順で制作を進めていました。 集中力について指導者が生徒に語る言葉を聞いて、制作によって身に付いたそれは、授業だけでなく人としての成長にもつながっていくのではないかと思いました。
工芸:「身近で役立つ椅子の模型」
座る人の快適さを考えながら、椅子の模型を4,5人のグループで作っていくという授業でした。応接室の椅子や子供用の椅子など目的の異なる椅子を集め、工芸室の前にずらりと置いてその形の違いや座り心地を体験することができ、椅子というものを再認識しその上でデザインを考えさせる授業に指導者の熱意を感じました。また、グループ制作という方法で、他人とコミュニケーションをとりながら作品を作り上げていくという授業に新鮮さを感じました。
(文責:千葉市立稲毛高等学校 齋藤貴子)
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